気(き)・血(けつ)循環療法とは?

 
東洋医学では、人間が生命を維持するために必要不可欠な生命エネルギーのことを「気(き)」といいます。 「気」は身体の臓器の働きを高め、体温維持や病気への抵抗力、新陳代謝をつかさどると考えてきました。 また、血液と同じ概念でいわれているのが「血(けつ)」。血は身体の中を循環し、細胞のすみずみまで酸素や栄養分を運びます。
この「気」と「血」の通り道となっているのが「経絡(けいらく)」です。 この「経絡」上にはたくさんのツボが存在し、内臓や身体のどこかにトラブルが起きると、この経絡を通じて身体の表面に痛みや・こり・冷感・温感といった反応が起きます。つまり、ツボがどこに現れているかを見れば、身体のどの部分が不調であるかがわかるのです。
ツボは身体の中から発せられるSOS信号というわけです。逆にツボを押圧刺激することにより、「経絡」の気血の運行がスムーズになります。
また、その他にも硬くなった筋肉や関節をもむ、伸ばす、回す、なでる、たたく、振るわせるといった手法も加え、その結果、筋疲労の除去、運動効果の向上、血流や新陳代謝の促進、免疫力が改善され、自然(しぜん)治癒力(ちゆりょく)(自分で治ろうとする力)がアップし体調が回復することが得られる療法です。

ツボの不思議な効果?

 
お腹が痛いとき、お腹をさすったり、目が疲れた時など目のまわりを指で押したりするなど日頃、私たちは無意識にツボ療法を行っているはずです。こうしたツボが体の中に360以上も点在しています。ツボ療法は、東洋医学でつちかわれた健康法ですが、最近は西洋医学でもその効果が注目されています。
ツボ療法はしばしば「神秘的」だといわれます。一見何の関係もなさそうな体の表面への刺激が、免疫力アップ、血行・新陳代謝の促進、鎮痛作用、自律神経の働きの調整、心と体を元気にしてくれる力、体の内部の機能調整に驚くほど良く効くからそういわれるのですが、それはあくまで現代医学の立場に立って判断するために感じるものであって、東洋医学の立場からすれば何の不思議もないことなのです。

整体後は

 
● 整体後は症状がやわらいで、気分的にもリラックスしているはずです。しかしたとえ数十分間の整体施術でも実際に思っている以上体力が消耗していることがあります。したがって整体施術直後は急な動作は避け、直ぐに歩き回ったりしないようにし少し休憩を取ることが必要です
 
● 整体後にだるさ、眠気、痛みのあった方は痛む箇所の移動が現れることがあります。数日後に上記のような症状(好転反応)になる場合もあります。 またこのような症状は、体の歪みで滞っていた神経・血管・経絡などが活性化し、体内の毒素や老廃物を外に出そうとして現れた症状です。しばらくすると落ち着いてきますので、過労を避けて、十分休養をとってください。
  
● 整体後は体を動かす絶好のタイミングです。今までの生活で骨格・筋肉にはクセがついています。体全身がほぐされ矯正された後の体はリセットされている状態ですが、何もしないと今までのクセのある方向に戻りがちになります。整体後の効果を維持し、快復力を保つためにも、ゆっくりと無理のないストレッチなどをして、適度に体を動かし筋肉を柔らかく保つようにして下さい。また、クセのついた筋肉・骨格の状態に戻る前に、一週間~10日毎に数回、整体するのがおすすめです。その後は体の状態に応じお越しになる間隔を開けていくとよいでしょう。